尾張七宝オーダーメイドのご案内
『想いをカタチに』
尾張七宝の魅力を生かした、とびきり美しいものを創りたい。
私たちの経験と技術で、お客様のご要望や想いをカタチにするお手伝いをさせていただきます。
個人様の世界に一つだけのアクセサリーから、企業様の新規商品開発のご相談まで、実際に制作にあたる伝統工芸士が直接ご要望をお伺いしております。
ヒアリングから最初のお見積もりまでは基本無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
お見積もりに際しましては、試作が必要なケースもございます。その場合は事前に試作費お見積もりをご提案の上、ご了承いただけましたら先に進めさせていただいております。
▼ 参考事例:【尾張七宝】コラボレーション・オーダーメイド作品
[ 事例(1) 商品開発:手元供養用品のご相談 ]
ご要望:高級感があり小さく美しい骨壷を開発したい
約2年の試作開発期間を経て、2013年4月、手元供養に適した、小さな骨壺を商品化。(株)メモリアルアートの大野屋との共同開発品で、全6種を展開。2013年グッドデザイン賞を受賞。
開発期間:およそ1年半
試作開発費:初期段階でサンプル品製作などで20~30万円程度、以降新デザイン検討などで50~60万円程度
その他条件:材料供給元持ち込み
商品名:『MATOU まとう』
商品単価:8万円〜10万円
参考URL: https://www.souljewelry.jp/soul_petit_pot/matou.shtml
[ 事例(2) 商品開発:ネイルアート素材の開発 ]
ご要望:ネイリストでも手軽に扱える七宝焼アート素材を開発したい
ネイルサロンのオーナーとの出会いから約1年が過ぎたころ商品完成。「本物」の伝統美を気軽に楽しみ知ってもらいたい。その想いに強く共感し開発が始まりました。厚み制限や販売価格との折り合いがある中、「らしさ」をどう表現できるのか、多くの課題に直面しながらも試行錯誤の末ようやくたどり着いた、深みある色彩をまとったフレーク状の七宝素材というカタチ。
開発期間:およそ1年
試作開発費:初期サンプル品5種類製作などで30万円程度、以降新色開発の都度、試作費発生
その他条件:
商品名:七宝フレーク
商品単価:およそ2000円/g
[ 事例(3) 商品開発:手洗い器のご相談 ]
ご要望:存在感のある美しい手洗い器を開発したい
1年半ほどの開発期間を経て、2013年に商品化することができた七宝製手洗器。赤透、青透、緑透の全3種類。尾張七宝だからこそ醸し出せる煌めく独特の素材感で、その空間を優美に演出する。試作開発の段階で、思うように釉薬が定着しないという想定外の難題が出て、一時は商品化を断念せざるを得ないかと思われたが、粘り強く製法の見直しと改善を繰り返し商品化できた。
開発期間:およそ1年半
試作開発費:初期サンプル品2種類製作などで30~40万円程度
その他条件:素地支給
商品名:『流珠』
商品単価:7万円~8万円
[ 事例(4) 商品開発:枡製造会社と協業 ]
高付加価値オンリーワンの商品づくりを目指す高級枡ブランド「伝刻」(でんこく)。開発コンセプトは「伝統を更新し、未来へつなぐ最上のものを創造する」。様々な課題に直面しながらも、一つ一つクリアしながら今もなお商品化を目指している。
ご要望:高付加価値のオンリーワン商品を作りたい
開発期間:およそ1年~
試作開発費:初期サンプル品製作などで40万円程度、以降新デザイン4種の試作開発などで100万円程度
その他条件:七宝以外の技術持ち込み
商品名:伝統工芸創作枡『伝刻 DENKOKU』
商品単価:未定
(価格はすべて税別)
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1. お問い合わせ・ご相談
お問い合わせフォームご入力の上、ご要望をお聞かせください。
通常、3営業日以内に担当者からご連絡させていただいております。
(万一、上記内に弊社からの連絡がない場合は、お手数ですがご連絡願います)
2. 仮お見積もり
ご相談内容に応じまして、追加のヒアリングやデザイン、サンプル製作の有無などの検討をいたします。
3. サンプル製作
図案制作や試作が必要な場合は、有料にて承ることとなりますので、仮お見積書をご提案させていただきます。
ご了承いただけた場合のみ、先に進めさせていただきます。
4. 本お見積もり
ご依頼の内容を実現するために必要な費用や納期をご提案をさせていただきます。
内容にご納得いただけましたら、ご連絡いただき次第ご注文確定となります。
5. ご注文
初めてのお客様におかれましては、この時点で半金のご入金をお願いしております。
残りの金額につきましては、完成品納品時にご入金いただきます。
6. 製作
熟練の職人が、心を込めてお作りいたします。
7. 検品・納品
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[ご依頼に際しましての注意事項]
試作費用の有無や金額、開発期間や納期はご相談内容によって大きく変動いたします。 必ずしも、上記事例の範囲に収まるとは限りません。 また、残念ながら試作までで制作や開発が止まるケースもございます。 試作費および成果物は、その性格上いかなる場合でも返品返金には応じられません。 悪しからずご了承ください。
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下記のフォームに必要事項をご記入の上、お気軽にお問い合わせください。
お知らせいただく内容については、現時点での想定や目安で構いません。
▼ オーダーメイドお問合せフォーム
加藤 芳朗 伝統工芸士
有限会社加藤七宝製作所 三代目
【略歴】
2005年、愛知県立芸術大学美術学部デザイン科卒業後、25歳より家業である七宝の道へ入る。父・勝己に師事し伝統的技術を学ぶ。
現代の生活に相応しい新しい七宝の“カタチ”を日々模索中。
現在、加藤七宝製作所三代目代表取締役社長。
2018年「伝統工芸士」認定。
趣味:野球観戦とゴルフ
▶[インスタグラム]加藤七宝製作所・七宝の制作動画や工房の風景を発信中~
【創業の経歴 会社の歴史】
加藤七宝製作所は、伝統的工芸品”尾張七宝”の窯元です。
名古屋城のほど近く、まだ昔の風情が残る名古屋市西区に工房を構え、昭和22年より七宝の製造販売をしており、平成29年には創業70周年という節目を迎えました。
創業者である加藤亮三は、戦後の混迷期に紆余曲折を経て尾張七宝と出会い、その美しさに一瞬で引き込まれたと言います。数年間、愛知県七宝町で尾張七宝製作の下積みをしたのち、現在の工房を構えました。三代目となった今もなお初代こだわりの「赤透け」を、また時代の求めに応じた幅広い尾張七宝の製品を世に送り出しています。
▶加藤七宝製作所ウェブサイト
★国指定伝統的工芸品『尾張七宝』とは
[沿革]
天保年間(1830~1844年)、尾張国の梶常吉が、オランダ船により輸入された七宝の皿を手がかりにその製法を発見し、改良を加えたのが始まりとされています。一般に焼物といえば、陶磁器のように土を成形して焼き上げますが、七宝焼は、銅又は銀の金属素地を用い、その表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を施し、花鳥風月、風景などの図柄をあしらったところに特徴があります。特に図柄の輪郭となる部分に銀線を施す有線七宝は尾張七宝の代表的な技術です。
[製造工程(有線七宝)]
銅(銀)板を用いて花瓶、皿などの形の金属素地を作り、その上に墨で下絵を描きます。有線七宝の場合は、下絵にそって銀のリボン状の線(銀線)を、植物性の糊で立てながら貼り付け(植線)、ガラス質の紬薬を施して焼成します。焼成は、数回繰り返し行います。その後、研磨を行い、上下に装飾の輪(覆輪)を施して完成です。